心の温度

温泉

温泉へ行く当日の朝。

昨晩からマンションへお母さんと塚田さんが泊まっている。今回は2台の乗用車で向かう。

主任の5人乗りの車にチャイルドシートを付けて私と主任と子供たち。

塚田さんの7人乗りにうちの両親と主任のご両親と知恵さんが乗る。
カーナビをセットし、いざ!出発!

「じゃあ、七海、啓太くん、北川さん。出発するよ」
「「は〜い!」」
「ねぇお父さん!今日の水族館に"ニモ"もいる?」
「どうかなぁ。わからない…」
「じゃあおじさん、ウミガメいるかなぁ?」
「ウミガメはいるかもなぁ〜あと、イルカショーもあるんだぞ!」
「「イルカショー。ヤッタ」」
車の中では子供用の映画音楽をかけているので、
子供たちは歌いながら楽しそうにしていた。

「北川さんは、今回は何が楽しみ?」
「昨日見たガイドブックによると、水族館の近くの道の駅に人気のチーズケーキがあるそうなので、食べたいと思っています。」
「宿の夕飯にカニが付くからね。」
「カニ! 嬉しいなぁカニ!」
「クククッ」
「あ、主任、今笑ったでしょう。」
「私は花より団子ですから」
「うん。美味しいものをニコニコしながら食べてよ。」とニコニコしていた。
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