心の温度
音楽が流れ始め、「みなさん!イルカショーへようこそ!」と係のお姉さんの声がスピーカーから聞こえると4人は席へ戻ってきた。
「イルカさんの歯みた」
「ギザギザしてた」
と興奮気味の啓太と七海ちゃん。

いよいよショーの始まりでゲートが開き、あと3頭のイルカが入ってきたので5頭でショーをするようだ。
水槽のプールの縁に乗り上げた3頭のイルカ。
啓太も七海ちゃんも「わぁ〜」と歓声を上げた。

その後の連続ジャンプに拍手したり、空中にあるボールに高くジャンプしたのに驚き、
大きな水しぶきがバシャ!っと客席の方にかかるとさらに「うわぁ〜」っと歓声をあげて喜んだ。

あっという間にショーが終わり、イルカたちはまたゲートから出て行った。

「イルカってすごいねぇ〜」と2人は話していた。

とにかく2人はテンションが上がって興奮していた。
車椅子スペースに駆けあがり、真野のお母さんとお父さんにも興奮しながら話しかけていた。

その後は、体験コーナーでヒトデや磯ガニに貝などを触ってキャアキャア言っていた。
一旦外にでてからアザラシのコーナーへ。
アザラシの赤ちゃんもいて、ザブンと水槽プールに飛び込んで、お母さんアザラシと泳いでいるのも観れた。

そこから、ペンギンコーナーへ
「七海もペンギンの中にいたらわからないかもな!」
「そうだね。七海と啓太くんと同じくらいだわ」っと知恵さんがペンギンと子供たちを見比べる。

係の人がエサの魚を投げ込むと素早い泳ぎでエサをくわえて水中からピョンと上がってまた巣へ歩いて行く。

「歩くのはおそいのに泳ぐの早いね」と啓太もビックリ。
< 216 / 330 >

この作品をシェア

pagetop