心の温度
彩音はまた大浴場で顔を洗う。

主任は私の涙で濡れた浴衣をフロントで新しい物を受け取り、大浴場で着替えた。

私たちは部屋へ向かい、みんなに報告する。
緊張しながらエレベーターから廊下を歩いてると塚田さんとお母さんの部屋から賑やかな声が廊下まで聞こえていた。

私ちちはドアの前で深呼吸した。
主任がドアを開けると、みんなでババ抜きをしていた。
「あ!お父さん遅いよ〜」
「お母さんも遅い!」
「ゴメンな」
「ゴメンね……」
「アレ?彩音さん…もしかして…泣いたの?
ちょっと!お兄ちゃん!!」
「うん。北川さんは泣いたんだけど…
みんな!聞いてくれ。」
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