心の温度
大輔との電話を切り、彩音を心配そうに見つめている悟。
「大丈夫?大輔は何言ったの?」
「あのね、2人は今まで辛かった分幸せになってね。って。副社長は全部わかってたんだね。私の事…」
「まぁ、自分も小さな子がいるからきっと、わかってるんだよ。ワンオペの子育ての壮絶さがさ…」
「うん…やっぱり〈類は友を呼ぶ〉なんだね。
悟さんも副社長も優しくてあったかい人だもん」

微笑みながら悟は彩音の頭を撫でた。
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