心の温度

「ありがとう知恵、いつも俺に振り回されてて申し訳ありません。」と悟さんは知恵さんに頭を下げた。

「じゃあさ、私の旦那様になる人を紹介してよ!そうすれば、私も花嫁さんになって実家から出れば、この家をお兄ちゃんの設計でリフォームして〜家族みんなで暮らせば良いよ。」

「う〜ん。花婿探しが難題だな……」

「私は、知恵さんはすぐに良縁に恵まれると思いますけど。」

「ありがとう!彩音さん〜」

「そうだなぁ〜 知恵の花嫁姿を俺も母さんも楽しみに待ってるからな」

「………」

「お父さん、お母さん。知恵さんなら大丈夫ですよたぶん。
知恵さん年上ばかりじゃあなく、将来有望な年下の男性も範囲を広げてみたらどうかなぁ」

「年下? ナイナイ…」

「知恵、でも年は関係ないわよ? お父さんだって私より2歳年下だもん」

「まぁそうだけど……うん…考えてみる…」

私と悟さんは顔を見合わせた。何となく私たちは知恵さんの恋の予感を感じている。ふふふ。
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