心の温度
「じゃあ、専務に頼んむ前に日程をきめよう。」

「ハイ、悟。カレンダーの大安に○付けておいたわよ」

「母さんサンキュー〜どれどれ〜」

「今度の日曜日が大安よ!ココが最短の大安だけど指輪の事もあるからね〜悟!指輪は彩音さんの気に入った物にしないとダメだからね!彩音さんも遠慮しなくていいのよ。墓場まで嵌める指輪なんだからネ」

「もちろんそうするに決まってるじゃん」
「ハイ。悟さんに甘えて気に入った物にします。宜しく頼みますね、悟さん。」
「おお!」

「入籍後は彩音さんの名義変更があるし〜啓太くんの保育園の名前も書き換えなきゃね!私もお手伝いするわ」

「ハイ!ありがとうございます。」

「入籍は彩音どうしようか…」

「日曜日にしましょうよ!平日にお父さんに役所で婚姻届や戸籍を取っていただいて、土曜日に2人で指輪を買って、うちの両親にもこちらへ来てもらう。お父さんと塚田さんに証人のサインをしていただいたら、日曜日に役所へ提出できますし、お祝いをみんなでしませんか?
悟さんは今週末の出張はありますか?どうですか?」

「週末の出張はないから大丈夫!」

「よし!じゃあ僕が明日の仕事の時に委任状の書類や婚姻届をもらってくるな。」

「「お願いします。」」と悟さんと私は頭を下げた。

「結婚式の日は2か月後のカレンダーに大安に○をつけました」とお母さん。

「11月かぁ 大安ではないけど最初の土曜日か日曜日だと俺はベストかなぁ。彩音は?」

「ハイ。15日と月末は経理の仕事があるのでココなら大丈夫かなぁ」

「みんなは? 土曜日ダメな人 日曜日ダメな人じゃあどちらでも大丈夫という事でレストランの空き状況だな。とりあえずこの日程で専務に話しをしてみるわ」

彩音もホッと安心した。

こんなにあっさりと決まって嬉しい。
純一の時は女将のお義母さんが仕切りまくって私たちの意見は全て却下されたから……
今思うとちょっと一般の家庭とは常識が違ったんだろうけど…イチイチ嫌みを言われたなぁ。ハァ

「彩音どうした。何か気になる所があったか」

「全然ありませんヨ。みなさんがこんなにも私たちの事を考えて下さるのが嬉しいんです。
トントン拍子に決まっていくので不思議な感じなんです。」
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