心の温度
入籍

彩音の心

翌日、全員でお昼ご飯を食べてから役所へ行き、悟さんと私の婚姻届を提出しにいき、その後貸衣装の店舗へ向かう。

はあ〜緊張する。何度もため息をしていたようで
「あや、大丈夫?緊張してきたの?」
「うん…」
「真野さんは純一くんとは全然違うよ?今だから言わせてもらうけど…純一くんは、親の言いなりで自立心が無かったもん。あの家族も酷かった…。

でも、真野さんは違う。たぶん彼は相当仕事できるはずなのに、仕事より七海ちゃんや家族を大切にしてるし、誠実だし責任感があるじゃない。あや〜、真野さんには甘えてもいいんだよ。もう1人で頑張らなくても良いのよ?」

「うん。今回の結婚式の事もお父さんやお母さん、知恵さんも私たちの為に調べてくれたり協力してくれたの。 本当に温かい家族なの。年上っていうのもあるけど悟さんは誠実で信頼できる人で、自然と甘えられる人なんだ。啓太の事も七海ちゃんと分け隔てなく可愛がってくれるし。だから私も彼の支えになるような妻を目指そうと思う。」

「うん。それなら大丈夫ね」

「うん。お母さん、今度こそ幸せになるからね」

「うん。私たちは幸せになる為にいろんな苦難困難があるのかもね……私はそう思う。」
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