心の温度

「そうかもね。悟さんと接するようになって、純一が思いやりが無かった人だったってわかったし、純一に言われた言葉で傷ついたんだけど…
悟さんはねそんな言葉信じるな!これからは俺と家族の言葉を信じろ!って言ってくれたんだよね。
そうしたら私の心の傷がスゥ〜っと塞がって、そうか!純一の言葉を信じなければ良いのかって腑に落ちたら、私の凍りついていた心が溶けて温かい気持ちになれたの。悟さんのおかげなの……」

「真野さんは、〈悟〉って名前だけあっていろいろと悟ってる人なのね〜」

「もう!ヤダ〜お母さん。ダジャレ言わないでよ」

「だって〜」っと2人でクスクス笑った。

「悟さんは悟ってる……か。ふふふ」
< 265 / 330 >

この作品をシェア

pagetop