心の温度
翌朝、啓太に起こされて起きた彩音。

「お母さん!起きて!」

「う〜ん。けいた?……」

「お母さんお寝坊さんだよ!お婆ちゃんが朝ご飯だよって言ってるよ〜!」

「うん。わかった」

啓太が私の手を引っ張って起こしてくれた。

目が腫れているのかあまり目が開かないが洗面所で顔を洗いダイニングへ行くと母親の博美が朝食を用意して待っていた。

「お母さん遅い〜」

「ゴメン啓太。」

「じゃあ啓ちゃんいただきますしようか」

「うん。お婆ちゃんも手をポンしてね。いただきます!」

「「いただきます」」

「啓ちゃん、今日と明日ねママとお婆ちゃんちでお泊まりしない?」

「え〜お婆ちゃんちにお泊まりする!お爺ちゃんの石見ても良い?」

「あぁ〜たくさん色んな石があるもんね〜」

「うん!黒いのや透明なのやいっぱい箱に飾ってて僕大好きなんだあ〜」

「そうかあ!あれはお爺ちゃんの大事な石だからお婆ちゃんも一緒に頼んで見せてもらおうか。」

「うん!僕もお願いする。」

「じゃあたくさんご飯を食べて〜お泊まりの準備をして〜タクシーでお婆ちゃんちに行こうね」

「わかった。」といってモグモグ食べる啓太だった。

食事を終えてから彩音は課長に体調が悪いから2日間お休みさせて欲しいと連絡し、保育園ルームの先生にも連絡を入れた。
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