心の温度


「真央ちゃん、子供たちは?」
「今日も中川くんが遊んでくれてますよ。お休みなのに申し訳ないんです」
「え、中川秘書さんがお休みなのに…」

「そうなのよ、いつもお休みでも遊びに来て元気すぎるユウと遊んでくれるから私と真央さんは助かるけどねぇ」
「はい〜。子供と遊んでばかりで彼女をつくる暇がないんじゃないかと心配です」
「……」
「ところで、彩音さん、この電気圧力鍋箱から出してみて!コレ本当に簡単だから家事が楽になるのよ?」と社長夫人と真央さんから電気圧力鍋の説明をされた。
「こんなに便利なんて知りませんでした…」
と料理の話しや佐藤建築工業の社員さんの話にもなった。
「佐藤建築工業の総務に私の親友の大野 杏奈がいるから、杏奈にも悟さんと彩音さんの事を話しておくね!困った事があれば杏奈に相談したら良いよ。
彼女も女の子のママさんだし。」と真央さん。

「ハイ。プロジェクトのメンバーはわかりますが、その他の社員さんは経理課の深井主任だけしかわからくて…」

「深井くん?【ロボットくん】懐かしい〜」
「真央ちゃん、【ロボットくん】って?」
「新入社員のころからとにかく仕事ができて…パソコン入力も早いしミスも無し!だったんですが、イケメンなのに無表情で仕事してるし話しかけてもそっけないからいつの間にか【ロボットくん】ってあだ名がついたんですよ。私と同期でしたし」

「あ、深井さんも結婚式にお呼びしたので会えますね!」

「そうなの?懐かしいから楽しみだわ〜」
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