心の温度
「七海!啓太!」と叫ぶ悟さん。
久しぶりに悟さんのお迎えに啓太も七海ちゃんも走って入口までやってきた。
悟さんが腕を広げて2人をキャッチする。
「おかえり〜」
「「お父さん!!」」
先生もニコニコして見ていた。
「さぁ、七海ちゃんも啓太くんもおかえりのカバンを持ってこようね!」
「は〜い」
「お父さんお久しぶりです。ご結婚おめでとうございます」
「はいありがとうございます。いつも子供たちがお世話になりありがとうございます。」
「2人とも最近保育園でも平がなに興味があって、スゴイんですよ〜」と先生から日頃の様子を聞いて安心している悟さんだった。

先にカバンをマンションへ置き、塾まで手を繋いで4人で歩く。
教室の先生にも見学の許可をもらい、2人の様子を見守る。
今日のプリントを手渡され、真剣にプリントをやる2人。出来たのか七海ちゃんが先生の採点の列に並ぶ。啓太もその後に並ぶ。
七海ちゃんが先生からはなまるをもらい私たちに見せて次のプリントを、始める。
啓太もはなまるだったようでこちらへ見せてから次のプリントを始めた。
本当に楽しそうに勉強してるので悟さんと私も安心した。
塾が終わって真野家へ帰る。

こんなふうに家族4人で手を繋いで夕方の歩道を帰宅することに嬉しさと大切に守りたいものができた喜びを感じた彩音だった。
今の心の温度は90℃以上かな?明日は100℃だろうな。
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