心の温度
今晩からうちのお母さんと塚田さんも真野家へ直行する。
知恵さんも今日は早番で明日はお休み。日曜日は夜勤と言っていた。

私たちが家に帰るとみんな勢揃いだった。

結婚式前日の家族の宴会が始まった。

お寿司にオードブル。煮物にサラダ。
お酒は控えめにしようと乾杯だけはみんなビールにした。
明日の細かい時間も伝え、ご飯を食べてからマンションへ帰ってきた。
今日はお母さんと塚田さんは真野家でお泊まりになった。

マンションへ帰ってから明日の持ち物をメモをみながら紙袋に入れる。
「悟さん、啓太の靴下…七海ちゃんのタイツ…私のストッキング…もう1足いれとこ…え〜とハンカチでしょう。」と準備してると子供たちとお風呂に入り寝かしつけた悟さんが後ろから抱きしめてきた。
「彩音…もう入籍して夫婦だけど結婚式が終わってから本当の夫婦になる気がするんだよな」

「うん。」と悟さんの腕に手を添えた。
向きを変えられキスされる。
「俺と結婚してくれてありがとう。」
「私と結婚してくれて本当にありがとう。これからも悟さんの言葉と家族の言葉を信じます。」
「うん。」と言ってまたキスをする
「今日はここまでな!花嫁の彩音のあちこちに紅い花をつけられないからさ!でも、明日の夜は覚悟してよ。」
「え、」
「ハハ。彩音もお風呂入っておいで」
「う…ん。」
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