心の温度
行動
そんな4泊を過ごし週明けの月曜日に出勤した彩音。
保育園ルームに啓太を預け
経理課へ急ぐ。朝イチで部長と課長とミーティングルームで離婚した事を報告した。
「本山さん。大変だったね」
「子供さんもいるし無理しないでね」
「ありがとうございます。あの…息子と2人で暮らすアパートを賃貸部門へ行って決めようと思います。」
「うん。でもその前に人事と総務へ行ってごらん社宅で空きがあるかも知れないから…」
「はい。分かりました。ありがとうございます。」
「あと…名前はどうする?」
「旧姓の北川にして下さい。経理課の皆さんには私から離婚した旨を報告します。」
「じゃあ、今日の朝礼でいいかな?」
「はい。」
朝礼で、経理課の同僚たちに離婚を報告し、今後は旧姓の北川で勤務する事を伝えた。
席に戻り仕事に取り掛かろうとしたら、隣りの席の岸本さんが「先輩…」と泣きそうな顔でこちらを向いていたから私はニコッと笑い。
「ありがとう。大丈夫よ」と言うと岸本さんは大きく頷いてくれた。