心の温度
レストランのスタッフさんからひな壇へと声をかけられ、2人で腕を組み移動する。
2人で一礼し、悟さんの挨拶
「この度はお忙しい中、私、真野 悟と彩音の結婚式にご参列下さいまして心より感謝申し上げます。
私は今、ここにいる皆様に私と彩音が幸せになる事を誓います。
お互い辛い経験もしてきました。これからは私と彩音、子供の啓太と七海。そして家族みんなで幸せになります!
私は、彩音を生涯の伴侶として家族が幸せになる努力をすることを誓います。
私、彩音は悟さんの心の支えになれるように努力し、悟さんの言葉、家族の言葉を信じます。
家族みんなで幸せになる努力をすると誓います!
スタッフさんから
では、皆様の前で指輪の交換を致します。
啓太と七海ちゃんがリングピローを持ってひな壇へ向かう。悟が指輪を取って彩音の指に嵌め、彩音も悟の指に指輪を嵌めた。子供達の向きを変え
4人で皆様へお辞儀をする。
"おめでとう!"と拍手で祝福された。4人。
2人のそれまでの人生を知っている大輔や井上社長夫妻、両家の親達は涙を流していた。
知恵も泣いて、ハンカチで涙を拭っていた。
そして、深井も今にも泣きそうだった。