心の温度

「「山元のおじさんだ!」」と2人は走って行った。
ニコニコ顔の山元さん。
2人の、頭を撫でている。

悟さんも山元さんの方へ歩き出す。

私と知恵さんもゆっくり歩いていく。

「彩音さん、知恵さん、頑張って偉かったな」
「ふふふ。山元サブリーダーの言う通り子供たちに悟さんのお仕事を見せて良かったです。」
「うちのお兄ちゃんも結構やるジャンと思いました。ハハ」
と山元さんと話しながら、図書館へ向かう。
悟さんと啓太と七海は手を繋ぎオープンした図書館へ入っていった。

中へ入ると…すごく寛げる空間になっていた。

山元サブリーダーが
「全体のデザインはリーダーだが、こういう中の細かいのは真野サブリーダーのアイディアでリーダーと会議しながら真野サブリーダーが中心でやってたデザインなんだぞ」
「全部リーダーのデザインかと思っていました」
「まぁプロジェクトだからメインのデザインリーダーだけどな。でもリーダーはデザインと設計も関わった設計士の全員の名前を出してるんだ。1人の手柄にしないところが男らしいよな」
「そうなんですね。知らなかった…」
「彩音さんはプロジェクトの後は産休と育休?」
「はい。一応今のところは…」
「うん。幸せな方を選べば良い…」
「はい。ありがとうございます」
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