心の温度
真野side
真野 悟 〈まの さとる〉35歳
井上不動産 設計課の住宅部の主任をしている
オレはバツイチ
大学時代のツレであった井上 大輔が離婚と同時くらいにオレを井上不動産に引っ張ってくれた。
ちょうど大輔も修行を終えて副社長として戻ってきたのと重なった。
大輔とは大学卒業してからも時々飲みに行って近況を話してた。
オレは同じ設計事務所の後輩の設計士と結婚し、共稼ぎしていた。
嫁が妊娠、出産したあたりから何か違和感があった。
たまたま、昼に自宅に戻る事があった。
玄関を開けたら七海が大泣きしてベビーベッドにいる。嫁を探すと仕事部屋にしている部屋でベッドホンをして図面制作をしていた…
嫁のベッドホンを取り
「お前何やってんだよ!七海が泣いてるじゃないか!」
「あなたは仕事して良いよね〜私は仕事したいのにこんな育児して私のキャリアが積めない!!
子供なんか要らない! 要らない!」と狂ったように叫び始めた。
看護師をしている妹と両家の母親達にもすぐに来てもらった。
嫁は…育児ノイローゼ……からの育児放棄だった…
七海を病院で見てもらったらほとんどミルクを飲んでいないらしく、オレが毎日帰宅してから七海にミルクを与えていたのと、夜中の授乳もオレがミルクを与えていたものしか飲んで無かったようだった。かなり両家ともショックだった。
あちらのご両親から離婚してやってくれと頼まれて七海を連れて離婚した。
そんなオレを拾ってくれた大輔。
あれから3年経った。七海も4歳になる。
社内に保育園ルームがあるので本当に育児は助かっている。
七海は看護師の妹にも手伝ってもらってやっとここまできた。
井上不動産 設計課の住宅部の主任をしている
オレはバツイチ
大学時代のツレであった井上 大輔が離婚と同時くらいにオレを井上不動産に引っ張ってくれた。
ちょうど大輔も修行を終えて副社長として戻ってきたのと重なった。
大輔とは大学卒業してからも時々飲みに行って近況を話してた。
オレは同じ設計事務所の後輩の設計士と結婚し、共稼ぎしていた。
嫁が妊娠、出産したあたりから何か違和感があった。
たまたま、昼に自宅に戻る事があった。
玄関を開けたら七海が大泣きしてベビーベッドにいる。嫁を探すと仕事部屋にしている部屋でベッドホンをして図面制作をしていた…
嫁のベッドホンを取り
「お前何やってんだよ!七海が泣いてるじゃないか!」
「あなたは仕事して良いよね〜私は仕事したいのにこんな育児して私のキャリアが積めない!!
子供なんか要らない! 要らない!」と狂ったように叫び始めた。
看護師をしている妹と両家の母親達にもすぐに来てもらった。
嫁は…育児ノイローゼ……からの育児放棄だった…
七海を病院で見てもらったらほとんどミルクを飲んでいないらしく、オレが毎日帰宅してから七海にミルクを与えていたのと、夜中の授乳もオレがミルクを与えていたものしか飲んで無かったようだった。かなり両家ともショックだった。
あちらのご両親から離婚してやってくれと頼まれて七海を連れて離婚した。
そんなオレを拾ってくれた大輔。
あれから3年経った。七海も4歳になる。
社内に保育園ルームがあるので本当に育児は助かっている。
七海は看護師の妹にも手伝ってもらってやっとここまできた。