心の温度

課に戻り仕事を開始し、パソコンに集中して入力していたら、また課長に呼ばれた。

「もと…あ、北川さん保育園ルームから息子さんが発熱したので来て欲しいって連絡がきたんだが…」

「あ〜、もしかしたらおたふく風邪にかかってしまったかもしれません。」

「保育園ルームでおたふく流行ってるの?」

「今朝、先生が年少さんの子がかかって休んでるとおっしゃってたので…」

「確かおたふく風邪って高熱と喉や首から頬が腫れ上がるヤツだよね。ウチの子も小さい時かかってたなぁ〜。
喉がしみて食べれいからかわいそうだったわ〜。仕事の途中なら岸本さんに引き継いで、そのまま早退してお子さんを病院へ連れて行ってあげてよ」

「はい。ありがとうございます。もしおたふく風邪なら、1週間お休みする事になるので申し訳ございません。」

「仕事は皆んなでフォローするから大丈夫だよ。お子さんに付いて看病してあげて。病院行って結果わかったらまた連絡して下さいね。」

「はい。本当にありがとうございます。」

その後岸本さんに仕事を引き継ぎ、急いで保育園ルームへ啓太を迎えに行くと、真っ赤な顔をしてオデコに冷却シートをした啓太が横になっていた。
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