心の温度
あっという間に2人がお風呂から上がってきた

「お母さん!上がってきたよ!」

「……ハンバーグか」

「え?」

「昼の賄いもハンバーグだったんだよ」

「ごめんなさい…」

「たまにしか帰ってこれないんだから
賄いに出ないようなメニューにしてって
前から言ってるだろ。  ハァ〜」

「ごめんなさい。 」

「お父さん、僕がハンバーグ食べたいって
お母さんに言ったんだ。ごめんなさい」

「啓太は悪くないよ? 気の利かない
お母さんが悪いんだからさ」

ジロっと彩音を睨む純一

彩音は純一が先週帰ってきた時は
賄いが和食が多いから洋食にしろと
言われたからハンバーグにしたのに
こんな風に睨むなんて…

「ほんとお前はダメだよなぁ」

「ごめん…」

「啓太、食べよう」

「うん!スイートポテトも食べてね」

「ヨシ!啓太が採ったお芋さんも食べるか!」

啓太が純一の手を引っ張ってテーブルにつき
彩音もすぐに席につき3人で食べ始める
啓太と純一は楽しそうに会話しているが
彩音は最近の純一の態度が冷たいと
感じていた。
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