心の温度
「あや、誰だったの?」

「同期の大城くんが下の401号室に越してきたから挨拶にきてお菓子いただいたの」

「大城くんて、企画営業部の?」

「そうです。この間バッタリ廊下で会って、まだプロジェクトだと思っていたら今は本社勤務だって言われて…全然知らなかったから恥ずかしかったです。ハハ」

「大城くんは活躍してるよね」

「お父さん、大城くんは王子様だった」

「は?王子様?じゃあ、お父さんは?」

「オジサンかな」
ガクッとする真野主任に

「七海ちゃんのお父さん元気だして〜」と啓太が声を掛けたので大人はケラケラ大笑いした。
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