エアラブまとめ

罰ゲーム※

友達としたババ抜きの罰ゲームで、校内の王子様的存在の斎藤くんに告白したら、まさかお付き合いをすることになってしまった。

断られたら笑い話になるはずだったのにね。

平凡な私なのに、斎藤くんはとても大事にしてくれる。

なんだか、申し訳なくなって、あたしは本当のことを話すことに決めた。




「斎藤くん、別れよ」

「は? なんでだよ」

「私、罰ゲームで言っただけなの。斎藤くんに失礼なことをした。本当にごめん」

訝しむ斎藤くんに私は何度も頭を下げる。

「いいよ。分かってた」

「ごめんなさい」

彼から離れようとしたが、後ろからきつく抱き締められて動けなかった。

力が強くて痛い。



「お前が俺を好きじゃなくても関係ないよ。俺から離れられないように閉じこめればいいだけさ」

企みを含む笑みは私には見えなかった。
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