エアラブまとめ

男友達×片思い女子

聞いてしまった。

保健室でサボって寝ている君にカバンを届けに来た時、君が寝言でさくら、と呟いていたことを。

ずっと好きだったのに、伝える前に振られてしまった。

「うっ……」

私は我慢出来なくなって、涙を零してしまった。

「ちょっと待て」

「ひゃっ」

走っていた私の腕を掴み、思い切り壁に押し付ける。

顔を見なくても声で君だと分かった。
泣き顔を見られたくなくて、俯いた。

「顔を隠すな。なんで逃げようとた?」

私の頬を両手で包み、無理やり顔を上げさせると、核心に迫る。

「もう、私に関わらないでっ。さくらちゃんって子といたらいいでしょ?」

伝えたって無駄だ。
一方通行だもの。

「俺が好きなのはお前だ。苗字に桜ってあるだろ?」

「私なの?」

「信じろよ」

疑う私に君はキスをした。
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