オー!マイ・ハワイ!
詩乃は本心ではなかったが、ポロッと出た言葉に自分でも思わずビックリして、ハッと手で口を塞いだ。
「じゃあ、俺がなんとかしてやるよ。その婚約者ってのはどこにいるんだ?」
ビールを飲んだマイクは危険だ。普段はいい人だけど酒が入るといけない。
「いっ、いまのは冗談だから!!」
そう言って、飲み物を買いに行こうとする詩乃にマイクはついてきた。
屋台の列に並ぶと、向こうからきれいな浴衣の人が歩いてくる。ラベンダー色ですてきな浴衣だな。そう思ってよく見ると、それはまなみで修二も一緒だった。
「詩乃。お前もきてたのか」
「お兄さま……、楽しそうで何よりですね」
詩乃の言葉は丁寧だが、態度は最悪だ。
相変わらず、愛想のない詩乃にまなみはムッとしたが、由香のことが大好きだったのだろうと、気にしないことにした。
「詩乃のにいちゃんか? はじめまして、マイクです」
マイクはさっと修二に握手を求めた。なにか気になるなと思いながらも、修二は握手を交わした。
「詩乃、こちらは?」
「ただの知り合いよ」
「そっか。あんまり遅くなるなよ。またあしたな」
そういって修二とまなみは花火会場の方へ歩いていった。「あの人が婚約者か? きれいな人じゃん、あれキモノだっけ?」
マイクが茶化したように聞いてくる。
「そうだけど? もういいでしょ?」
「じゃあ、俺がなんとかしてやるよ。その婚約者ってのはどこにいるんだ?」
ビールを飲んだマイクは危険だ。普段はいい人だけど酒が入るといけない。
「いっ、いまのは冗談だから!!」
そう言って、飲み物を買いに行こうとする詩乃にマイクはついてきた。
屋台の列に並ぶと、向こうからきれいな浴衣の人が歩いてくる。ラベンダー色ですてきな浴衣だな。そう思ってよく見ると、それはまなみで修二も一緒だった。
「詩乃。お前もきてたのか」
「お兄さま……、楽しそうで何よりですね」
詩乃の言葉は丁寧だが、態度は最悪だ。
相変わらず、愛想のない詩乃にまなみはムッとしたが、由香のことが大好きだったのだろうと、気にしないことにした。
「詩乃のにいちゃんか? はじめまして、マイクです」
マイクはさっと修二に握手を求めた。なにか気になるなと思いながらも、修二は握手を交わした。
「詩乃、こちらは?」
「ただの知り合いよ」
「そっか。あんまり遅くなるなよ。またあしたな」
そういって修二とまなみは花火会場の方へ歩いていった。「あの人が婚約者か? きれいな人じゃん、あれキモノだっけ?」
マイクが茶化したように聞いてくる。
「そうだけど? もういいでしょ?」