オー!マイ・ハワイ!
──あれ? 私、どうしたんだっけ? 詩乃ちゃんを助けに入って……? 頭を触ると包帯で巻かれ、管も色々ついて、点滴もされている。

そっか、怪我して病院に来たんだな。詩乃ちゃんは無事だったんだろうか。

病室には光が差しこんでいる。いま何時だろう。

足元に目をやると、修二がベッドに突っ伏して寝息を立てていた。

「修二、修二?」

まなみが修二の肩を揺すると、バッと飛び起きてまなみの顔を見た。

「まなみ! よかった、体どう?痛くない?」

「うっ……うん。肩がちょっと痛いけど平気だよ」

「よかった。丸一日目が覚めなかったから、ビックリしたよ。先生呼んでくるね」

「そんなに寝てたんだ……。ごめんね心配かけて──」

そう言ったところで詩乃が病室に入ってきた。

「詩乃ちゃん! 無事だったんだね、よかった」

詩乃は目を覚ましたまなみをみると涙があふれてきた。包帯を頭に巻かれ、頬が赤く腫れた痛々しい姿のまなみ。

詩乃は、怒りもせず自分の無事を喜んでくれているまなみに、わぁわぁ泣いて謝った。

「ごめんなさい、ごめんなさい」

「大丈夫だから、泣かないで。ね?」

修二はふたり残して、そっと病室を出た。ドアのところでマイクが申し訳なさそうに立っている。

「本当に……すみませんでした」

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