オー!マイ・ハワイ!
「あのな、頭切って気絶して、二日も寝てた恋人を連れて、ハワイ島巡りなんかしていられるか? 日本に帰って、もう一回検査しなきゃ」
「もう大丈夫だよ?」
「いいから俺の言うこと聞いて」
怒ったような修二の言い方に、むっとしたが、心配してくれているのだからと、それ以上言うのをまなみはやめた。
詩乃はキャメロンの家のインターホンを押していた。
「キャメロン? 私、詩乃です」
「来ると思ってたわ。さあ入って」
門のオートロックが開いて、中に向かう。雲ひとつない青空がパッと目に入った。レナとリポが走り寄ってきて足元にじゃれつく。少し撫でていると、キャメロンの声がした。
「詩乃、待ってたわ。大変だったわね。無事でよかった」
詩乃はもう涙をとめることができなかった。わぁわぁなく詩乃を、キャメロンはテラスのラタンのイスに座らせた。
「私のせいなんです……」
「もうすんだのだから、安心して」
涙をふいて、詩乃は話し出す。
「ほんとは、まなみさんのこときれいですてきで、こんな人がお兄ちゃんのお嫁さんだったらいいなと思ったけど、由香お姉ちゃんのことを忘れていくみたいで、なんか悲しくなって……」
「そうよね、でも例え修二が結婚したとしても、由香のことは心の中で消すことはできない。それはあなたも同じでしょう?」
詩乃は静かにうなづいた。
「もう大丈夫だよ?」
「いいから俺の言うこと聞いて」
怒ったような修二の言い方に、むっとしたが、心配してくれているのだからと、それ以上言うのをまなみはやめた。
詩乃はキャメロンの家のインターホンを押していた。
「キャメロン? 私、詩乃です」
「来ると思ってたわ。さあ入って」
門のオートロックが開いて、中に向かう。雲ひとつない青空がパッと目に入った。レナとリポが走り寄ってきて足元にじゃれつく。少し撫でていると、キャメロンの声がした。
「詩乃、待ってたわ。大変だったわね。無事でよかった」
詩乃はもう涙をとめることができなかった。わぁわぁなく詩乃を、キャメロンはテラスのラタンのイスに座らせた。
「私のせいなんです……」
「もうすんだのだから、安心して」
涙をふいて、詩乃は話し出す。
「ほんとは、まなみさんのこときれいですてきで、こんな人がお兄ちゃんのお嫁さんだったらいいなと思ったけど、由香お姉ちゃんのことを忘れていくみたいで、なんか悲しくなって……」
「そうよね、でも例え修二が結婚したとしても、由香のことは心の中で消すことはできない。それはあなたも同じでしょう?」
詩乃は静かにうなづいた。