オー!マイ・ハワイ!
詩乃とまなみはおいしいおいしいと、パクパク食べ、女子会はなおいっそう盛り上がっていた。

「まなみさん、今度お買い物一緒にいきましょうよ」

「いいね、東京見物したい」

「どこに行きたいですか?」

「浅草! 雷門見て、雷おこし食べる」

「渋すぎません? 新宿とか原宿とか。買い物ですよ?」

「だって服はとりあえずあるし。なんか美味しいもの食べたい」

「わかりました。じゃあ新大久保行きましょう。韓国グルメがたくさんありますよ」

「やったー! チゲ鍋、キンパ、ピンスにマカチーノ!」

「ちょっ……そんなに? さすがに真冬にピンスはやめたほうが……」

「いいじゃん、いこいこ! 楽しみにしてるね。そうだ詩乃ちゃんの大学って見学できる?」

「大学になにか用があるんですか?」

「私、短大だったから大学に行って学士取りたいなと思ってるの」

「はぁ、じゃあ今度一緒にいきましょうか。大教室なら潜り込んでもバレないと思います」

「やった! あと、新宿いってタロット占いやりたい」

「やりたいことが突拍子もないですね。一日じゃ無理かもしれませんが、行きましょう」

「ありがとう! あ、あともういっこお願いがあるんだけど」

詩乃は、まなみとこうやって話ができることがとても嬉しかった。最初から素直になっていればよかったと悔やむ。
買い物の約束をして、詩乃は帰っていった。

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