オー!マイ・ハワイ!
「もう話すことなんか何もないじゃない、相手の女の子はどうしたの? 結婚したって聞いたけど?」
「違うんだよ、あいつ俺の財産目当てだったんだよ。俺のカードを湯水のように使うし、遺産はいくらある? とか、土地はどのくらい持ってる? とか貯金はいくらとかばっかりきいてくるんだよ。それにお袋とも仲良くしようとしないから板挟みでボロボロ。やっぱり俺にはお前しかいないんだ!」
うなだれた隆史の姿からすると、相手の女の子に困っているのは本当だろう。だがそんなことは知ったこっちゃないと、まなみは怒って言い返した。
「ずいぶん勝手な言い分ね。あいにくだけど、私はもう結婚する人を見つけたの。あした東京に引っ越すわ」
ふんっと腕を組んで、まなみはプイッと顔を背ける。
「隆史さん、お久しぶりです」
話を聞いていた修二は、いつもの営業スマイルで隆史に挨拶をした。
「きっ、……北山さん? なんでここに?」
「ハワイで婚約したの。私、修二と結婚するから。話はそれだけ?」
「まなみのことは任せてください」
そう言って、修二はまなみの肩を抱き寄せ、わざと隆史に見せつける。「なっ……、なっ……」
隆史の手がぷるぷると震え出した。しまった、怒らせすぎたかな。そう思っていると、隆史は修二に詰め寄った。
「北山さん、なんであんたが!?」
「違うんだよ、あいつ俺の財産目当てだったんだよ。俺のカードを湯水のように使うし、遺産はいくらある? とか、土地はどのくらい持ってる? とか貯金はいくらとかばっかりきいてくるんだよ。それにお袋とも仲良くしようとしないから板挟みでボロボロ。やっぱり俺にはお前しかいないんだ!」
うなだれた隆史の姿からすると、相手の女の子に困っているのは本当だろう。だがそんなことは知ったこっちゃないと、まなみは怒って言い返した。
「ずいぶん勝手な言い分ね。あいにくだけど、私はもう結婚する人を見つけたの。あした東京に引っ越すわ」
ふんっと腕を組んで、まなみはプイッと顔を背ける。
「隆史さん、お久しぶりです」
話を聞いていた修二は、いつもの営業スマイルで隆史に挨拶をした。
「きっ、……北山さん? なんでここに?」
「ハワイで婚約したの。私、修二と結婚するから。話はそれだけ?」
「まなみのことは任せてください」
そう言って、修二はまなみの肩を抱き寄せ、わざと隆史に見せつける。「なっ……、なっ……」
隆史の手がぷるぷると震え出した。しまった、怒らせすぎたかな。そう思っていると、隆史は修二に詰め寄った。
「北山さん、なんであんたが!?」