オー!マイ・ハワイ!
2.里穂との再会
ロープウェイが冬季休業になってすぐ、まなみはハワイへ旅立った。富山空港から羽田まで行き、深夜便でハワイへ乗りこむ。
すらっとした出立ち、大きな花柄でロング丈の白いワンピースにサングラス。
自慢のロングヘアをなびかせて颯爽と歩く姿は、芸能人か、はたまたセレブかと思わせるくらいのオーラがまなみにはあった。
躊躇せずお金を使おうと決めていた。有名な占い師の予約もとり、まなみはこれ以上ないくらい浮き足立って、ワクワクするのを止められなかった。
羽田のファーストクラス専用ラウンジに着いて、シャンパンをあおる。芸能人か、セレブしかいないであろうラウンジは豪華絢爛と言う言葉がふさわしい。
シックなテーブルやソファ、心地よいクラシック音楽。滑走路が見える席でその雰囲気に酔いしれていると、突然話しかけられた。
「まなみさん? 久しぶりね」
それはあのときのミス富山大会で優勝した、片丘里穂であった。真っ赤なロングスカートにサングラス、リゾートっぽい格好だ。もしかしたらハワイに行くのかもしれないとまなみは思った。
「里穂さん、お久しぶりです。おかげさまで元気にしています」
「今日はご主人と? ミスコンの席でお知り合いになった方と結婚したって聞いたけど」
そう言われて、まなみはあははっと笑った。
「いや、それデマですね。結婚していませんし、つい先日婚約破棄されて、いまからハワイに打ち上げ旅行に行くところです」
「打ち上げ旅行! あなた、ほんと鋼の精神力ね。そういうところ好きよ」
すらっとした出立ち、大きな花柄でロング丈の白いワンピースにサングラス。
自慢のロングヘアをなびかせて颯爽と歩く姿は、芸能人か、はたまたセレブかと思わせるくらいのオーラがまなみにはあった。
躊躇せずお金を使おうと決めていた。有名な占い師の予約もとり、まなみはこれ以上ないくらい浮き足立って、ワクワクするのを止められなかった。
羽田のファーストクラス専用ラウンジに着いて、シャンパンをあおる。芸能人か、セレブしかいないであろうラウンジは豪華絢爛と言う言葉がふさわしい。
シックなテーブルやソファ、心地よいクラシック音楽。滑走路が見える席でその雰囲気に酔いしれていると、突然話しかけられた。
「まなみさん? 久しぶりね」
それはあのときのミス富山大会で優勝した、片丘里穂であった。真っ赤なロングスカートにサングラス、リゾートっぽい格好だ。もしかしたらハワイに行くのかもしれないとまなみは思った。
「里穂さん、お久しぶりです。おかげさまで元気にしています」
「今日はご主人と? ミスコンの席でお知り合いになった方と結婚したって聞いたけど」
そう言われて、まなみはあははっと笑った。
「いや、それデマですね。結婚していませんし、つい先日婚約破棄されて、いまからハワイに打ち上げ旅行に行くところです」
「打ち上げ旅行! あなた、ほんと鋼の精神力ね。そういうところ好きよ」