オー!マイ・ハワイ!
由香はいつも自由人だ。何にも縛られていない、自分の思ったことはすぐ言う、行動にうつす。勇気がなくて一歩が踏み出せない自分とは、違う生き物のようでとてもうらやましかった。学校は違ったから、それが逆によかったのか。お互いの悩みや困っていることを相談できる相手でもあった。
「なによそれ、修ちゃんは何もわるくない。わたしが文句言ってやりたい!」
「落ち着いて! 僕がわるいところもあったんだろうし……」
「修ちゃんは、優しすぎる! もっと思ったことは伝えなきゃ!」
勢いがあって、真っ直ぐ。ぶつかることも多いけどなんかほっとけない。由香はそんな子だった。
小さいうちは、婚約者であることを意識したことも特になく、ただ一緒にいると楽しい相手。でもそれは友だちとは少し違う感情だった。
「由香お姉ちゃん!」
詩乃は由香が家にくると必ず声をかけてきて、一緒に遊んでもらっていた。
「詩乃ちゃん、きょうはなにしてあそぼうか?」
「おままごと! 由香お姉ちゃんがお母さんね」
「はいはい」
詩乃は由香が大好きだった。俺と由香がでかけるのをみると、嫉妬してついてこようとすることもあった。
詩乃が小学生になると、女子トークで盛り上がり、2人で話すからと、詩乃の部屋に入って出てこないこともしばしば。俺はかやの外で何を話しているかはわからなかった。
「なによそれ、修ちゃんは何もわるくない。わたしが文句言ってやりたい!」
「落ち着いて! 僕がわるいところもあったんだろうし……」
「修ちゃんは、優しすぎる! もっと思ったことは伝えなきゃ!」
勢いがあって、真っ直ぐ。ぶつかることも多いけどなんかほっとけない。由香はそんな子だった。
小さいうちは、婚約者であることを意識したことも特になく、ただ一緒にいると楽しい相手。でもそれは友だちとは少し違う感情だった。
「由香お姉ちゃん!」
詩乃は由香が家にくると必ず声をかけてきて、一緒に遊んでもらっていた。
「詩乃ちゃん、きょうはなにしてあそぼうか?」
「おままごと! 由香お姉ちゃんがお母さんね」
「はいはい」
詩乃は由香が大好きだった。俺と由香がでかけるのをみると、嫉妬してついてこようとすることもあった。
詩乃が小学生になると、女子トークで盛り上がり、2人で話すからと、詩乃の部屋に入って出てこないこともしばしば。俺はかやの外で何を話しているかはわからなかった。