オー!マイ・ハワイ!
父親がわざわざ仕事場から家に電話してきたので、何かあったのはわかった。しかも病院? 家じゃなくて? 由香から何も聞いていなかった俺は、急いで支度をするとバタバタと家を出ていった。S病院に着くと、由香の両親が廊下のベンチに座っていた。由香のお母さんが泣いていて、お父さんはその背中をさすっている。由香になにかあったんだ。
「あの……」
そう声をかけると、父親が修二に気がついて立ち上がった。
「修二くん、よくきてくれたね。こっちだ」
由香の父は奥の病室に案内する。ガラスで区切られていて中には入れない。ガラスの向こうで、ベッドに横たわり、酸素マスクをつけた由香の姿があった。
「おじさん、由香は……どうしたんですか?」
カタカタと震えながら訊くと、病室を出るように促された。病院のドアを閉めると由香の父は涙をふきながら白血病だ、と言った。
「は、白血病……?」
「もうかなり転移していて、完治は難しいそうだ。余命はもって3年」
「さんねん……」
何を言われているのか、なかなか理解できなかった。とぼとぼと病院をあとにし、帰りの電車の中で由香の父が言った言葉を頭の中でくり返す。
白血病……余命はもって3年。ということは大学生の間に由香は死んでしまうのか?由香がこの世からいなくなる……。
「あの……」
そう声をかけると、父親が修二に気がついて立ち上がった。
「修二くん、よくきてくれたね。こっちだ」
由香の父は奥の病室に案内する。ガラスで区切られていて中には入れない。ガラスの向こうで、ベッドに横たわり、酸素マスクをつけた由香の姿があった。
「おじさん、由香は……どうしたんですか?」
カタカタと震えながら訊くと、病室を出るように促された。病院のドアを閉めると由香の父は涙をふきながら白血病だ、と言った。
「は、白血病……?」
「もうかなり転移していて、完治は難しいそうだ。余命はもって3年」
「さんねん……」
何を言われているのか、なかなか理解できなかった。とぼとぼと病院をあとにし、帰りの電車の中で由香の父が言った言葉を頭の中でくり返す。
白血病……余命はもって3年。ということは大学生の間に由香は死んでしまうのか?由香がこの世からいなくなる……。