笑顔が消える
今更

そんな日々の中

「マンションが決まったから
見に行く。」
と、土曜日に不在だった修也さんが
日曜日の朝に言ったきた。

私は·····
何を今更、言っているのだろうと

その上······決まった?

あ〜、彼女と住む場所ね 
と、思っていると
「おい!きいているのか?」
と、苛立つ口調の夫である修也さんに
キッチンにいた私は
「私が行く必要があるのですか?
あなたが決めたのなら、
それでよいのでは?」
と、言うと
「そんなわけには、行かないだろ。」
と、平然と。

どうして、私が見ないと
いけないのだろうか?

どこまで、私は馬鹿にされないと
いけないのだろうか
夫の、嫌、夫であろう
この人の恋人?に合わないと
いけないのだろうか?

返事をしない
私に呆れたのか
もう用がないのか
修也さんは、
「土曜日の13時だから。」
と、だけ言い自分の部屋へ。

今では、ほとんど会話もない
最初の頃は、話しかけていたが
私の話しをきいてくれて
優しかった修也さんでは
もう·····無くなって·····いた。

私は、こんな風になって
香菜恵にお願いして
土日のどちらも仕事を
させて貰っていた。

勝手な事を言う修也さんに
土曜日は勤務だと、言いかけたが
途中で止めて

翌日に香菜恵に話して
土曜日をお休みにして貰った。

香菜恵は、とても心配してくれていたが
私は、苦笑いをするしかなかった。

資産整理の話しが出た時に
香菜恵には話しをしていた


そんなものかと思ったから。
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