笑顔が消える
きっかけ
50歳になった時
会社の同僚から
「お前、老後の事考えてるか?」
と、言われて
別に財産とかあるわけでもないし
考えていなかった。
そいつは、資産の整理を考えていると
言っていた。
俺は、資産整理を少し調べてから
帰宅して妻の彩代 ( さよ )と
話しをした。
彩代は、俺より五歳下の45歳
結婚して25年になる。
長男は、大学を卒業して県庁勤務
長女は、看護学校を卒業して病院勤務
次男は、航空自衛隊に所属
子供達は、大学や看護学校、航空自衛隊
所属から皆、家を出て暮らしている。
子供達が家からでると
妻は、短時間のバイトを始めた。
妻の同級生が開いているカフェで。
妻に資産整理の話しをすると
少し驚いていたが
「子供達にも話してみる」
と、言った。
長男は、老いていく俺達が
『二階建てだと階段等で
不便になるのでは?』
と、言ったらしい。
長女は、
『家がなくなることが寂しいけど
中々、家の草刈りなどを手伝えないから
お母さん達に任せる。』と。
次男は、
『住みやすい用にして。』と。
俺は、不動産を回って見る事にした。
これが、俺達家族を
大きく変える事になるなんて