笑顔が消える
出逢い

休みを利用して
ネットで調べたり
不動産会社も何件か回った。

その一つの不動産会社が
丁寧でわかりやすく
そこに決めた。

それが美弥のいる会社だった。

美弥は、155センチの小さな体で
元気いっぱいの女性だった。
顔も可愛らしく好印象だった。

購入希望の金額を提示して
あちこちの物件(マンション)を
見せてもらい

その間に自宅の売却価格を
査定してもらう。

何棟目かの時に
段差がある玄関が見えなくて
美弥が躓いて転びかけたのを 
俺が抱きかかえた。

それが·····きっかけに·····

一緒に食事に行ったり
少し遠い物件を見に行ったりした。
(遠くに住むつもりはないのに。)
いつの頃からか
美弥のマンションで金曜日を
過ごすようになった。

美弥は、
「奥さんに悪い。」
と、言っていたが······

俺も、そうは思うが
妻の彩代とは、身体の関係は
もう何年もなく
俺は、若くて可愛いい美弥に
溺れていた。

彩代は、土日のどちらかに
マンションを必ず見に行く
俺に最初は、色々言っていたが
段々と言わなくなった。

「あなたの家だから。」と。

金曜日の事も
「土日のどちらかにマンションを
探している為
金曜日は、残業をしている。」
と、言ったので
彩代は、何も言わなかった。

俺は、彩代に何もバレていないと
高を括っていた。

「そんなに、毎週見に行くほど
物件があるのですか?
私は、見なくても大丈夫なんですか?」
と、言っていた彩代の言葉を
もっときちんと耳を傾けていたら。
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