笑顔が消える
穏やか③

「嬉しい。
俺も、こんなになるのは初めて。」
と、言いながら
暁さんは、また、私の中に入り
下から突き上げ
ぐったりの私に
身体を拭きながら
「ごめんね。」
と、また入ってきて
私はバスタオルに包まれて
ベッドの端に座らされ
シーツを変えてから
暁さんが寝かせてくれた。
一度、暁さんは、寝室からでて
ミネラルウォーターとお茶を
持ってきて渡してくれたが
起き上がる力がない私は
暁さんから口移しで
ミネラルウォーターを飲まされた。

喉が潤うと眠けが襲い目を閉じた。

次に目を覚ますと
身体中が重くて
驚いていると·······

暁さんに抱き締められていて
足は、暁さんの両足に挟まれて
腕枕をされていて
片手は、何故か
私の胸に添えられていて
驚きと笑いが起きた。

クスクスっ笑っていると
暁さんの手がやわりやわりと
胸を揉み上げて
「·····んんっ·······」
片手は、私の太ももを撫で上げ
私の中心に入り込み
再び、暁さんに翻弄されて
ぐったり······

今度は真剣に謝る暁さんに
「もう、しばらくしない。」
と、言うと
「だめ、だめ、だめ。」
と、首をふっていた。

それから、暁さんが食事の
準備をしてくれて
食べさせてもらい
横になるとまた、眠ってしまっていた。

夕方に目を覚まし
今日は、暁さんのご実家に
挨拶に行く予定だから。
何とか準備をする。

私の家には明日行く予定だ。

私は土日 無理矢理休まされた。
太智さんと香菜恵から。
「そろそろきちんとしなさい。」
と、言われた。

暁さんは、私を大事にし過ぎで
言えないからと。
本当に優しい二人だ。

暁さんは、私の気持ちが
固まってからで
良いと思っていたらしい。

暁さんのお父様は、
検事をされていた方らしく
厳しい方だったと暁さんは。

暁さんのお家は閑静な住宅街に
建っていた。

綺麗なお庭。
お母様かな····と思いながら

来客のブザーの音と共に
「はぁ〜い。」の声
「母さん、俺。」
「うふふっ、はい。」の会話

直ぐに玄関が開き
「いらっしゃい。」
と、お母様?
「ただいま。」
と、暁さん。
横に行き
「柳瀬 彩代と申します。」
と、頭を下げると
「ご丁寧に
ありがとうございます。
どうぞ、お上がり下さい。」
と、言われて暁さんの後を追う。
「彩代。ゆっくりで良いから。」
「うん。ありがとう。」
と、こそこそ話していたが
お母様には聞こえていたらしく
クスリと笑われていた。
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