笑顔が消える
浅はかな
俺は、本当に美弥を愛していた。
美弥の可愛いさに溺れ
美弥の身体に溺れていた。
だが、美弥に言われるまで
妻である彩代と別れる
離婚する、そんな考えは
全くなかった。
では、なぜ?
美弥は、遊びだったのか?
軽い女だと?
いや、嫌、嫌、そんな事は
思っていない。
本当に?
本当か?
自分が自分でわからなかった。
俺は、
その日自宅に帰る気にならなくて
ホテルに宿泊して
土曜日の朝に帰宅した。
彩代には、
《忙しく帰れないから
近くのホテルに泊まる。》
と、ラインをした。
朝、目が覚めてから
携帯を見るが
俺からのラインは
既読になっていなかった。