最強総長は姫を眠らせない。🌹
「心配すんな」
「囮の下っ端達が上手く撒くからここには来ねぇよ」
「それは次に会う時に返してくれればいい」
「またな、姫」
琉くんは私のぽんっと頭を叩き、宙くんの横を通り過ぎる。
その時、耳元で囁く。
「…まさか姫が一部記憶喪失だとはな」
「…だが記憶があろうとなかろうと変わらない」
「…期限は今年のクリスマスイヴだと忘れるな」
「っ…」
宙くんは複雑な表情を浮かべると琉くんは歩いて行った。
終わったんだ…。
良かった……。
宙くんは駆けてくる。
「大丈夫か?」