最強総長は姫を眠らせない。🌹
「さすが美青、野菜切ってんのに美しいな」
「あかりはペスカトーレ作りの時、ペロって舌出してんぞ笑」
「わー! 春やめてー!!」
「春こそ薪に火つけてる時、墨で顔黒いじゃん」
美青ちゃんにそう言われた春は黙る。
「お肉切ってる耀くん、かっこいいね」
私がそう言うと、
「うん! かっこいいの!!」
あかりちゃんは全力で褒める。
耀くんは、にこっと笑う。
「雪乃ちゃん、あかり、ありがと」
あかりちゃんはボッ! と顔を赤らめる。
「あ、うん」
それを見て私は微笑むと、あかりちゃんがコソッと聞いてきた。
「…ゆきのん、もしかして私の気持ちバレてる?」
「…あ、うん」
「…いつからか聞いてもいい?」
「…髪の赤リボン結び直してもらってた時からかな」
「!!」
あかりちゃんは物凄く驚く。
「…そっか、な、内緒で」
「…うん、内緒」