最強総長は姫を眠らせない。🌹
春くんが笑う。
「あぁ。俺と耀は宙と中2の秋に出会って」
「美青は中3の春に宙が拾って連れて来て」
「中3の夏に宙が高校行くって分かった時はマジでびびったわ」
「俺と美青と耀は高校行く気なかったのに火つけやがって」
「まぁそのおかげで全員合格出来たんだけどな」
「なんでそんな必死なんだって思ってたら」
「雪乃ちゃんに会う為だったんだね」
耀くんが、にこっと笑うと、
「余計なこと言うんじゃねぇよ」
宙くんはそう冷たく言う。
宙くん、そうだったんだ…。
なんだか恥ずかしいな。
私はコーラフロートを取って飲む。
「あ、それ、俺の」
え、よく見たら飲みかけ…。
これって、か、か、間接キス……。
「え、ご、ごめ…」
私の顔が、かあっと熱くなる。
私、ココアフロートだったのに間違えちゃうなんて…。
「…ねぇ、もしかして、ゆきのんって宙のこと好き?」
あかりちゃんが小声で話しかけてきた。
「…え」
更に顔が熱くなった。