最強総長は姫を眠らせない。🌹
「…やっぱり~。そうかもってずっと思ってた」
えぇ!?
バレバレ!?
「…あ~、どうしよ」
あかりちゃん、迷ってる?
あかりちゃんはチラッと美青ちゃんを見た。
分からないけど、美青ちゃんも宙くんのこと……?
「…よし、決めた。内緒で見守るね」
「…え、あ、うん。ありがとう」
「じゃあ私、トイレ行って来る!」
あかりちゃんはそう言うとソファーから立ち上がる。
何かを察した美青ちゃんもソファーから立ち上がった。
「私も」
「俺も行こうかな」
「なんだよ、みんなして。じゃ、俺も」
あかりちゃん、美青ちゃん、耀くん、春くんは部屋から出て行く。
え…みんな行っちゃった。
宙くんとふたりきりに…。
もしかして、あかりちゃん達、気を遣ってくれたのかな。
「あれから頭痛起きてないか?」
「あ、うん、大丈夫」
この状況は全く大丈夫じゃないけど…。
「そう」
ガチャッ。
部屋の扉が開く。
え、もうみんな戻ってきた?