最強総長は姫を眠らせない。🌹
しばらくして保健室に辿り着くと、琉くんは扉を開ける。
「先生、いねぇな」
琉くんはベットまで歩いて行き、私を優しく寝かせ、布団をかけた。
「写メ見せねぇ方が良かったな」
「いえ、少し思い出せて良かったです」
「白坂聖さんって…」
「兄の名前だ」
「氷浦の6代目総長だったんですか?」
「あぁ。俺とお前が中2の時、兄は高2で氷浦の6代目総長だった」
「ナンバー2、3の高1の仲間連れて強い族を倒し続けてた」
「だが兄が高3になって卒業する時、次の総長を決めなきゃいけなくなって」
「弟の俺が総長になるべき派とナンバー2が総長になるべき派と分かれて内乱になった」
「そん時、一緒に付き人やってた同級生の翼と梓と共に戦って俺が勝って、翼はナンバー2、梓はナンバー3になり、今俺が7代目総長って訳だ」
「そうだったんですね…」
「とにかく今は休め」
琉くんが私の頭を撫でる。