最強総長は姫を眠らせない。🌹
悲鳴に耐えられない私は部屋に逃げ込む。
扉を閉めて崩れ落ちて泣いていると、
スマホが緑色に光り、宙くんから救いのラインが届いた。
『部屋についたか?』
私は既読をするも返信に躊躇する。
すると電話がかかってきた。
私は慌てて電話に出るも、しまったと思う。
電話だとお母さんの悲鳴が聞こえてしまうから。
『雪乃、大丈夫か?』
「…あ、うん」
私は小声で答える。
『8月18日、空いてるか?』
「…うん」
『その日、お袋は?』
「…仕事だと思う」
『じゃあ夏祭りに行くってことで』
夏祭りに行くんだ…。
「…みんなで?」
『ふたりで』
えぇ!?
ふたりで夏祭り!?
『18時45分にお前のマンションにバイクで迎えに行く』
『当日、ポニテな』