最強総長は姫を眠らせない。🌹


「嫌ぁっ!!!!!」
 私は悲鳴を上げる。

雪乃(ゆきの)、落ち着け!」

 (そら)くんの…胸の温もり…。

 私は(そら)くんの服を両手でぎゅっと掴む。

「ハァ、ハァ、ハァ…」
 息を切らすと(そら)くんは抱き締めながら私の頭を撫でる。
 頭痛は徐々に落ち着いていった。


 全ての記憶を思い出すのも近いのかもしれない。


 (そら)くんの切なげな顔を見て、
 私と同じことを思ったように感じた。
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