最強総長は姫を眠らせない。🌹
私が落ち着いた頃には花火は終わっていた。
行きと同じで宙くんの黒いバイクの後ろに乗り、マンションに向かう。
すると前から白いバイクが走ってくる。
え、琉くん!?
宙くんが危ないと思いバイクを停めると、
氷浦の特攻服を着た琉くんも隣でバイクを停めた。
「…まさか姫がこんなに美女だったとはな」
「…文化祭、楽しみにしてるぜ」
琉くんが凍るような怖い顔でボソッと呟くと、
宙くんは鬼の形相で宣誓布告をする。
「…てめぇにだけは絶対雪乃は渡さねぇよ」