最強総長は姫を眠らせない。🌹
「ギャー!」
「何!? 告白!?!?」
女子達の甲高い悲鳴が上がり、
私の両目から大粒の涙が零れ落ちる。
もう、泣かずにはいられない。
ねぇ、宙くん。
叶わないって分かってる。
届かないって分かってる。
だけど私、
宙くんのことが好きだよ。
「ひゃー、鳥肌半端ない! すげぇかっこよかったっすわ笑」
「これにてミスターコンアピールタイムは終了です!」
「1番だと思った人に丸をつけて運営本部に設置してある投票箱に投票して下さいねー」
司会の男子がマイクで話す。
そして私、あかりちゃん、美青ちゃんは黙って投票し…、
午後になった。
野外ステージには参加者がずらりと並んでいる。
「えー、今からミスターコンの結果発表をしまーす!」
司会の男子がマイクで明るく話す。
「おー!」
「ついにキター!」
ステージ前が賑わう。
「もう先に一位言っちゃいますね!」
「一位は~」
私、あかりちゃん、美青ちゃんはドキドキしながらステージを見つめる。