最強総長は姫を眠らせない。🌹
「おい、聞いてるか?」
「ちゃんと聞いてるよ」
「夏祭り行きたい!」
私は勢いよく答えると、ハッとする。
「あ、でもまだお母さん達、帰って来てないし…」
私のお母さんは看護師、
宙くんのお父さんは薬剤師として日々働いている。
「俺達もう中2だぞ?」
「別にあんなバツ1同士のクソ親の許可なんて、なくたっていいだろ」
そうだ、私はもう小学生じゃない。
中学生で未成年には変わりないけど、自分の意思はちゃんとあるし、
大人達が思ってる程、子供じゃない。
それに私達を眠れなくした親の許可なんていらないよね。
「うん、気にすることないよね」
「あぁ、雪乃行こう」