最強総長は姫を眠らせない。🌹

 あ…………。
 やっと…………言えた。

 だけど、聞こえてないよね。
 うん、言えただけでもう充分――――。

 ガッ!
 (そら)くんがカーテンを掴む。

 まずい!
 今開けられたら、涙でぐちゃぐちゃの顔見られちゃう!

 ぐぐぐぐ……。
 私は開けられないように必死に抵抗する。

「おい!? ふざけんなよ!!」

 シャッ!

 あ、カーテンレールを開けられ……。

 しゅるっ。
 (そら)くんは私の制服のリボンをほどく。

 座り込んだまま私が驚くと、
 (そら)くんはベットに右手を突いて少ししゃがみ、私の唇を塞いだ。

 (そら)くんが唇を離すと私は自分の唇に右手で触れる。

「……?」

「悪い、爆発した」
「もう我慢出来なかったわ」
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