最強総長は姫を眠らせない。🌹
「はい」
短く答えると、
「ッ…」
両足が痺れて限界だった私は、
座り込む状態から両足を解放し、ベットの下に、すとんと落とす。
すると宙くんは両足の間に立つ。
上からかっこいい目で見つめられ、私が両瞼を瞑ると、
宙くんは左手で腰に触れ、
右手で私の髪を掻き分け、唇を奪った。
零れ落ちる涙は、
まるで光のように輝いて消えていく。
後ろの窓から夜空の星々が見え、きらめいた。
輝きは消えない。
9月29日の今日を、
私は絶対に忘れない。
この先に何があっても。