最強総長は姫を眠らせない。🌹
secret sleep10🌹おかえり。
眠れ……ない……。
翌日の10月28日。私はベットの上で寝たフリをしていた。
隣には宙くんが寝ていて、ぎゅっと抱き締められている。
もう朝になっちゃった……。
今日、ほんとうに月曜日?
なんだか夢を見てるみたい…。
「雪乃ちゃん、おはよう」
宙くんは、わざと耳元で甘く囁いた。
!!
初めての、ちゃん呼び!?
ぱち…。
私は両目を開ける。
「お、おはよう、宙くん」
「はっ、顔、真っ赤」
「こうやって一緒に寝んの初めてじゃないだろ?」
確かに小5の時、初めて本音を言い合ってからは、
雷が怖かったり、寂しかったりした日は一緒に寝たこともあったけど…。
今はドキドキでいっぱいで心臓が壊れそうだ。
「もうっ、起きる」
「ずっと寝たふりしてたくせにな」
バ、バレてる!?
宙くんは私を離して起き上がる。
私もゆっくりと起き上がった。
「宙くんは、眠れた?」
宙くんは私のパーカーのファスナーを半分まで下げる。
え……。
「眠れねぇよ」
右側だけパーカーを半分まで脱がすとキャミソールの紐と私の右肩があわらになり、
うなじに甘いキスを落とした。
ずっと、こんな幸せな朝が続けばいい。