最強総長は姫を眠らせない。🌹
「1時間くらいかけてここまで来て仲間とこの地域のトップ3の族潰してきたら偶然お前を見かけて」
「ちなみに俺達はまだ全国トップ2だけどな」
「一人で何やってんだよ」
「眠れなくてジュースを買いに…」
「それだけ?」
「少しだけ右の頬腫れてる」
私の両目が潤む。
なんで、気づいちゃうの?
「お袋にやられたのか?」
「…助けてくれてありがとう。私、帰るね」
「どこに?」
「……どこだろ」
宙くんは私を前から抱き締める。
懐かしい香りがして、涙が止まらなかった。