最強総長は姫を眠らせない。🌹
*
ザァー。
私は雨の中、傘もささずに一人で歩道を歩く。
冷たい…寒い。
宙くんに黙って琉くんとデートした。
闇十字が潰れたのは私のせい。
嵐くんの十字架のピアス、宙くんに渡せる訳ない。
私がこのまま一緒にいたら、
宙くんとの同居もバレて、
鬼雪も闇十字みたいに潰されてしまうかもしれない。
いやだ、そんなのは、絶対。
だったらもう、帰ろう。
……どこに?
もう帰る場所、どこにもない。
私は宙くんのマンションの近くで座り込む。
雨が街路灯に反射してキラキラと光る。
「雪乃っ!」
宙くん……。
「バイト…終わったの?」
「あぁ、今までどこ行ってたんだよ」
「……」
私が黙ると、
ふわっ。
宙くんはパーカーを脱いで私の両肩にかけ、フードを被せる。
そして手を差し出す。
「雪乃」
「一緒に家に帰ろう」
ザァー。
私は雨の中、傘もささずに一人で歩道を歩く。
冷たい…寒い。
宙くんに黙って琉くんとデートした。
闇十字が潰れたのは私のせい。
嵐くんの十字架のピアス、宙くんに渡せる訳ない。
私がこのまま一緒にいたら、
宙くんとの同居もバレて、
鬼雪も闇十字みたいに潰されてしまうかもしれない。
いやだ、そんなのは、絶対。
だったらもう、帰ろう。
……どこに?
もう帰る場所、どこにもない。
私は宙くんのマンションの近くで座り込む。
雨が街路灯に反射してキラキラと光る。
「雪乃っ!」
宙くん……。
「バイト…終わったの?」
「あぁ、今までどこ行ってたんだよ」
「……」
私が黙ると、
ふわっ。
宙くんはパーカーを脱いで私の両肩にかけ、フードを被せる。
そして手を差し出す。
「雪乃」
「一緒に家に帰ろう」