最強総長は姫を眠らせない。🌹


 (そら)くんが雪平(ゆきひら)さんと約束して、15分後(18時45分)。埠頭近くのホテルに着いた私達は25階の西側の部屋の前にいた。
 白い枠で囲われた黒い壁にチューリップのような形のゴールドの灯りが付いており、白い扉のノブもゴールド色をしている。

 部屋に帰ることも出来たけど部屋を襲撃される可能性もある為、ホテルに泊まることになった。

 (そら)くんが部屋の扉を開けると、右手にバスルーム、左手にクローゼット、奥に寝室という配置になっており、
 寝室の右手奥にベッド、正面に窓、左手にデスクとテレビといった感じ。
 全体的にコンパクトにまとめられた寝室からは先程見た海が見える。

 私が海を眺めていると、

雪乃(ゆきの)、体冷えてるだろ?」
「先にシャワー浴びてきたら?」

「うん、じゃあお言葉に甘えて…」
 私はクローゼットの中からバスローブを取り出してシャワーを浴びに行く。


 そして20分程度で浴び終わると、

(そら)くん、シャワーとバスタブ凄かった!」
「洗面台も黒の大理石張り!」
 私は興奮気味に(そら)くんに伝えた。

「はっ、そんなに?」
「俺も行ってくるわ」


「ちゃんとここにいろよ」

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